WHAT’S AOKI ? 2024年2月22日

時代に先駆けたスーツのリサイクル
ファッションロスの解決へ

時代に先駆けたスーツのリサイクル ファッションロスの解決へ

AOKIは、「限りある資源を大切に、有効に使うこと」を、衣料に携わる企業の社会的責任と位置づけ、1996年からウール製品を回収し、リサイクル製品に再生する日本初のプロジェクトを開始。業界に先駆けて「ファッションロス」の課題と向き合ってきました。

スーツを日本に普及させてきたパイオニアとして

1958年に紳士服店として創業したAOKIは、1979年に本格的なチェーンストア展開をスタートしました。以来、製造から小売まで一貫して行う独自のビジネスモデルを通じて、高品質でリーズナブルなスーツを提供し、1990年代後半には年間100万着以上のスーツを販売するまでに成長しました。

一方で、1992年の「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」開催などを契機に、大量生産・大量消費・大量廃棄のビジネスモデルは地球と社会の持続可能性を妨げるおそれがあるという認識が広まりつつありました。

そこでAOKIは、「限りある資源を大切に、有効に使うこと」を、ファッションに携わる企業としての社会的責任と位置づけ、スーツに多く用いられるウールのリサイクルに着目しました。

AOKI横浜港北総本店 店内の様子
AOKI横浜港北総本店 店内の様子

年間約20万着を回収・リサイクル

ところが当時、再資源化されていたウールは、繊維が短くなり強度も落ちていることから、衣服への再利用は難しいとされていました。そこでAOKIは、ファッション用途にとどまらない再生ウールの活用方法を検討しました。

そうしたなか、各種資材の高度な加工技術を有する東亜紡織(株)と出会い、同社と連携して1996年に「AOKIウール・エコ・サイクル®」プロジェクトを開始しました。 AOKIは全国に築いた店舗網(1996年当時:240店舗)を活用して店頭でお客様が着用しなくなったウール製品を回収する一方、東亜紡織は、回収した製品を再資源化。
ウールが持つ「生分解性」「水分特性」「親油性」「難燃性」などの多様な特性を活かせる生活資材へのリサイクルを探索した結果、オイル吸収材のような工業資材や、ウールの水分特性や難燃性を活かした建築資材や自動車資材などの商品を製造していきました。

プロジェクトは、AOKIがチラシやダイレクトメールなどを通じてお客様に活動の目的や意義を広く呼び掛けたこともあり、大きな反響をいただきました。以来、年間約20万着のスーツを回収・リサイクルしています。

ファッションロスの解決へ、さらなる取り組みを拡大

近年は、まだ着ることができる衣類が捨てられてしまう「ファッションロス」が重要な社会課題の一つとして注目されています。そこで、2022年10月に伊藤忠商事(株)と(株)ECOMMITが運営する「Wear to Fashion」に参画、そして2023年4月からは(株)JEPLANが運営する「BRING」と提携しました。

両社との提携により、先駆的に取り組んできたウールのリサイクルに加えて、AOKI、ORIHICA全国約600店舗での「ポリエステル」素材の衣類回収が可能となりました。ウールやポリエステルを問わず広く衣類回収を呼びかけるファッションロス削減に向けた取り組みを“OKAERI エコ プロジェクト”と名付け、活動のさらなる促進を図っています。
また、AOKI店舗の従業員から募集したプロジェクト名称やロゴデザインを活用したプロモーションも展開することで、従業員の自分ゴト化も目指しました。
さらに2023年11月には、困難だった製品化を実現。「ウールエコシューズ」へのリサイクルに成功しました。

これからもAOKIは、さまざまな方法で、「衣類を捨てずに生まれ変わらせる」という選択肢をお客様に提供し、ファッションロスの解決を目指します。

※ ORIHICAでの回収は一部店舗にて期間限定。

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