COMMUNICATION 2025年5月15日

漫画本で子どもたちの「居場所づくり」を
快活フロンティアと地域の連携

漫画本で子どもたちの「居場所づくり」を快活フロンティアと地域の連携

複合カフェ「快活CLUB」を運営する株式会社快活フロンティアは、2025年1月、兵庫県芦屋市に漫画本約2,200冊と本棚8台を寄贈しました。この取り組みは、子どもたちの「居場所づくり」を支援することで地域社会へ貢献することを目的としたものです。背景には芦屋市の想い、そしてAOKIグループの経営理念がありました。本記事では、取り組みが実現した経緯と、それによって起こった変化を紹介します。

快活フロンティアと芦屋市、それぞれの想い

快活フロンティアは、AOKIグループの経営理念「社会性の追求」「公益性の追求」「公共性の追求」に基づき、「オンを楽しむ、オフを楽しむ、みんなの“いきがい”でありたい。」を使命としています。また、全国各地に根差して事業を行っているため、社員たち自身が「地域に貢献したい」という想いをもっています。

そこで、全国47都道府県に店舗を展開する複合カフェ「快活CLUB」を中心に、これまでに長崎県と共同でご当地グルメフェアを開催するなど、地域社会に貢献する活動を推進。同時に、所有する漫画本を活用した地域貢献も検討していました。

そんな時、漫画本によって地域の課題を解決できないかと考えていたのが芦屋市です。同市こども家庭・保健センター主査の大場由裕さんは、こう振り返ります。「芦屋市では、不登校やいじめ、家庭問題などさまざまな悩みを抱える子どもも安心してすごせる『居場所づくり支援事業』を進めており、当センターも子どもの居場所づくりに取り組んでいます。ただ、多くの子どもに足を運んでもらうまでには至っておらず、子どものニーズに対応する必要性を感じていました」

快活フロンティアのシンボルマーク。「オンを楽しむ、オフを楽しむ、みんなの「いきがい」でありたい。」という使命を実現するため、社会性、公益性、公共性を追求していくことを形にしています。
快活フロンティアのシンボルマーク。「オンを楽しむ、オフを楽しむ、みんなの“いきがい”でありたい。」という使命を実現するため、社会性、公益性、公共性を追求していくことを形にしています。

複合カフェ事業ならではの地域貢献の形

そこで大場さんが着目したのが、漫画本の持つ力です。「漫画本は子どもにとって非常に魅力的なコンテンツであり、リラックスできるだけでなく、読書習慣づくりにもつながります。そうした漫画本の力を活かし、子どもたちに日常の楽しみを提供することを通して、課題を解決できるのではないかと考えました。そんな時、個人的によく利用している『快活CLUB』が頭に浮かび、思い切ってメールで相談をしてみたのです。やりとりを通して、私たちの『居場所づくり』の考えに賛同いただき、店舗で使われていた漫画を寄贈いただけることになりました」

快活フロンティアは現地を確認し、漫画本専用の本棚もあわせて寄贈することを決めます。また、子どもたちが立ち寄りたくなる、読みたくなる環境を目指し、寄贈する漫画は最新の人気作から長く愛される名作まで選定しました。さらに、阪神・淡路大震災の記憶も残る地域の方々に安心して利用してもらえるよう、天井と本棚を固定したり、本棚に振動を吸収する転倒防止具を使用したりと、安全性にも配慮しました。

芦屋市のこども家庭・保健センター主査、大場由裕さん
芦屋市のこども家庭・保健センター主査、大場由裕さん

多くの子どもが集う「漫画コーナー」が誕生

こうして芦屋市と快活フロンティアが想いを一つにした結果、漫画本約2,200冊と本棚8台が、芦屋市のこども家庭・保健センターと若者相談センター「アサガオ」に設置されました。2025年1月24日の寄贈式典では、芦屋市の髙島崚輔市長と野村大祐教育長が快活フロンティアに感謝状を贈呈。

今回の取り組みについて市長は「いろいろな子どもたちが集い、そこで本を楽しみ、子どもたち同士のつながりが生まれることにも期待したい」と話し、漫画本のラインアップに関しては「名作ぞろい!」とコメントしました。

こども家庭・保健センターに漫画コーナーができてからの様子について、大場さんはこう話します。

「自習室での勉強の休憩時間に利用する子、学校帰りに同級生とおしゃべりしながら立ち寄る子、休日の朝から夢中で読みふける子など、多くの子どもたちが利用してくれています。また、子どものサポートにも活用しており、例えば、家庭で落ち着ける場所がないと話す子どもに、『漫画が読めるから、ぜひ来てみてね』と案内することもあります。快活フロンティアの皆さんに感謝するとともに、私たちもこの『居場所』をもっとよくしたいという想いを強めています」

2025年1月、芦屋市役所で行われた漫画本の寄贈式の様子。左から、芦屋市の髙島崚輔市長、株式会社快活フロンティアの中川和幸取締役執行役員、芦屋市教育委員会の野村大祐教育長。
2025年1月、芦屋市役所で行われた漫画本の寄贈式の様子。左から、芦屋市の髙島崚輔市長、株式会社快活フロンティアの中川和幸取締役執行役員、芦屋市教育委員会の野村大祐教育長。

地域とつながり、人々の生活をもっと豊かに

今回の漫画本寄贈の取り組みは、地域社会と企業が連携して、子どもたちの居場所づくりや成長を支援する一例となりました。

快活フロンティアは、今後も地域の方々とコミュニケーションを図る機会をつくり、人々の日常の生活をより豊かなものにしていきたいと考えています。全国各地に店舗を持つ快活フロンティアだからこそできることが、まだまだあるはず──。そんな想いを胸に、地域貢献活動に力を入れていきます。

芦屋市のこども家庭・保健センター内に設けられた漫画コーナー。漫画を読みに、多くの子どもたちが訪れています。
芦屋市のこども家庭・保健センター内に設けられた漫画コーナー。漫画を読みに、多くの子どもたちが訪れています。
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