初心者に寄り添えていない……。なんとかしなければ！

「FiT24」は2019年に24時間営業のセルフ型フィットネスジムとしてオープン。高品質なマシンを強みに、トレーニング中・上級者の支持を得ながら店舗数を拡大してきました。

一方、セルフ型であるために、ジム初心者のなかには「マシンの使い方がわからない」「なかなか運動を習慣化できない」と退会してしまう人も……。

こうした状況を改善したいと思ったのが、「トレーニングサポート」立ち上げのきっかけだったと林さんは言います。

「会員様や一般ジムに通うユーザーの声を徹底調査したところ、『マシンについて教えてほしい』『誰かに頼りたい』というニーズが、想像以上にあることがわかりました。一人ひとりにもっと親身に寄り添う『FiT24』であるために、初心者に特化したサポートサービスをつくろうと考えました」

始めやすく、続けやすい！　モチベを高めるカリキュラム

「トレーニングサポート」は、「FiT24」に入会したばかりのジム初心者を対象に提供しているサービスです。マシンの使い方のほか、ボディメイクや食事の基礎知識について、1回45分・全3回でレクチャーします。

「トレーニングを始めやすく・続けやすく、また、『次にジムに行くのが待ち遠しい！』と高いモチベーションを維持できるよう、ハードすぎず、ライトすぎないカリキュラムを丁寧につくりました」

ボディメイクや食事の知識は、オリジナルの解説冊子を提供して理解を促進。また、カリキュラムをあえて３回に分けることで、自然にジム通いを習慣化できるように工夫しています。

サービス開始にあたり、店舗スタッフの教育にも注力。全国の店舗で高品質のサービスを提供できるよう、各地の営業社員がロールプレイングなどをしながら 直接指導するほか、詳細なマニュアルや動画教材も活用して接客力を高めていきました。

「オペレーション構築の過程では、全国の営業社員や店舗スタッフが、初心者目線・会員様目線でいろいろなアイデアをくれました。現場と一緒にサービスを磨き上げていきましたね」

丁寧なコミュニケーションで、健康づくりを楽しく

「トレーニングサポート」は2024年に一部店舗でサービスを開始し、2025年2月に全店で導入。受講者アンケート調査での満足度は90％を超え、「モチベーションが上がった」「続けられそう」といった声が寄せられています。

特に評価されているのは、店舗スタッフの親身な対応です。

「店舗スタッフは、一方的にレクチャーするのではなく、会員様が何に興味や不安を持っているかを丁寧にヒアリングすることを大切にしています。ジムでの健康づくりは、毎日を快適に過ごし、人生を豊かにすることにつながります。会員様一人ひとりに合わせて、健康づくりの楽しさを伝えられるよう心がけています」

「トレーニングサポート」をきっかけに、全国の店舗で、会員様と店舗スタッフのコミュニケーションが増えています。

「日々、会員様のニーズや困りごとなどを聞きながら、個々に寄り添ったサービスが継続できるようになりました。各店のレベルアップにもつながっています」

「FiT24」は「健康インフラ」になれる

「トレーニングサポート」をより多くの会員様に利用・満足してもらえるよう、現在もさまざまな声を聞きながら、サービス品質をブラッシュアップしています。

「『FiT24』には、トレーニングが好きで、ジムの楽しさを広めたいと考えるスタッフが集まっています。そのため社内や店舗間での知見の蓄積・共有がスムーズで、より良くしていく取り組みを進めやすいのが強みです」

今、日本では、人生100年時代の到来が予測される一方、生活習慣病の増加といった健康課題が増えています。健康寿命への意識も徐々に広がるなか、「『FiT24』は健康習慣を提供する『健康インフラ』にもなりえる」と林さんは強調します。

「今日が人生で一番良い日だと思えるためには、健康な心身が必要不可欠です。地域の皆さんの健康を支えるパートナーとして、また、トレーニングの魅力を伝える拠点として、『トレーニングサポート』を一つのフックに『FiT24』を進化させていきたいです」

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