WHAT’S AOKI ? 2024年2月22日

「スーツのAOKI」がなぜ?25周年を迎えたアニヴェルセルの原点に迫る

「スーツのAOKI」がなぜ?25周年を迎えたアニヴェルセルの原点に迫る

2023年9月、アニヴェルセルの旗艦店「アニヴェルセル 表参道」は、開業25周年を機に全館リニューアルを行いました。店舗コンセプトは「記念日の館」。ウェディングはもちろん、ショッピングやカフェなど、記念日を祝うためのさまざまなサービスを展開する拠点となります。実は、アニヴェルセルが25年前に事業を始めた時のコンセプトが、この「記念日の館」でした。そこには、どんな想いがあったのか。アニヴェルセルの、始まりと成長の物語をつづります。

アニヴェルセル株式会社 代表取締役社長 松田 健一<

PROFILE

アニヴェルセル株式会社 代表取締役社長松田 健一(まつだ けんいち)

2001年(株)アオキインターナショナル(現・AOKIホールディングス)入社。2002年からアニヴェルセルに出向。カフェ、コンシェルジュ、ウェディングプロデューサー、支配人、本社・販促部、人事部、営業責任者などを経験、2019年より現職。

異業種への挑戦!アニヴェルセルは、なぜ生まれたか

時は1990年代半ば。世の中はバブル崩壊を経て、「モノの豊かさ」よりも「心の豊かさ」を求めるようになりつつある頃、スーツスタイルが主流だった仕事着は少しずつカジュアル化が進み始めていました。当時のAOKIは年商約800億円、メンズスーツの国内シェアは約10%超を占めていましたが、「メンズスーツ専門店」というビジネスモデルの成長性に課題を感じていました。
会社としての成長戦略を描くうえで、過去の成功体験にとらわれることなく、時代の変化によりそった新しいビジネスモデルを模索していました。

同じ頃、ご縁があり、東京・表参道の一等地と、マルク・シャガール(1887-1985)の名画「アニヴェルセル(誕生日)」との出会いがありました。
「アニヴェルセル」は、シャガールが恋人ベラにサプライズで誕生日を祝ってもらったときの感動の瞬間を描いた名画です。これらの2つの出会いがヒントとなり、人々の感動や生きる喜びを感じられる瞬間をサポートさせていただくビジネスを表参道でできないか、という発想につながりました。

その結果、人生が輝く瞬間である結婚式をはじめとした「記念日」をプロデュースする幅広いサービスを提供していく、「記念日の館」をテーマにした新事業が生まれました。こうして1998年、名画「アニヴェルセル」にちなんだ、「アニヴェルセル 表参道」がオープンしました。

創業当時のアニヴェルセル 表参道
創業当時のアニヴェルセル 表参道

ウェディングも広義の“ファッション”。シナジーが飛躍を生んだ

この新規事業の助けとなったのが、AOKIが持つ、ファッション(流行)をとらえる知見と感覚です。

アニヴェルセル社長の松田健一は、こう語ります。
「ベースには、ウェディングも広義のファッションと捉え、トレンドをしっかりふまえて衣装や内装、プログラムをプロデュースする考え方がありました。ファッション事業で育った優秀な人財が、活躍の幅を広げる舞台となったんです。」

アニヴェルセルがいち早く展開した「ゲストハウスウェディング」は、独立型の会場で新郎新婦のこだわりを表現できることで、トレンドにマッチしました。これが勢いとなり、アニヴェルセルは飛躍を遂げます。

アニヴェルセルで挙式をあげたカップルは、この25年間で10万組以上にのぼります。そうした中で、アニヴェルセルならではの強みも確立されました。その一つが、ブランド力です。「日本屈指の好立地である表参道とみなとみらいの旗艦店が、アニヴェルセルの認知度を大きく押し上げています。また、『記念日をつくる』というマインドを起点にした高い接客ホスピタリティとハイレベルなサービスも、高い評価を得ています。」

表参道店を全館リニューアル。アニヴェルセルが目指す次の物語

そんなアニヴェルセルは、時代の変化や新たなニーズによりそうべく、次なる挑戦をはじめています。それが、原点に立ち返り、ウェディングにとどまらない幅広いサービスによって「記念日を祝う」存在となること。その象徴が、表参道店の全館リニューアルです。新しい店舗コンセプトは、「TOKI MAKE(トキメイク)~大切な人との時をつくる記念日の館~」。

館内にはチャペルやバンケットだけでなく、カフェ、アートスペース、フラワーショップなどを併設し、グローバルラグジュアリージュエラー「ティファニー表参道」もオープンしました。記念日の総合施設として、ウェディングだけでなく、日常のシーンをハレの日として彩るサービスを展開していきます。コスメやアパレルの新商品発表会や各種表彰式などMICEにも対応し、早くも好評をいただいています。

「ブランドを磨き上げることで、記念日プロデュース企業としての成長も後押しする。そうして“憧れの施設”というブランドが確立されることで、グループ全体のブランド価値も押し上げる。それが、アニヴェルセルが目指す次の物語です。」

※企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字。

ルーフトップテラスを備えるバンケット
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