WHAT’S AOKI ? 2025年11月13日

“応援”が社員と会社の成長を加速!
AOKIグループの人財戦略に迫る

“応援”が社員と会社の成長を加速!AOKIグループの人財戦略に迫る

AOKIグループには、ユニークな人事制度があります。それは、各事業会社の繁忙期に別の事業会社の社員 が応援に入る「相互応援」です。中でもファッション事業のAOKIとエンターテイメント事業の快活CLUBの間では、毎年多くの社員が行き来し、現場を支え合っています。この制度の大きな魅力は、単に人手を補うだけでなく、参加した社員に新たな気づきや成長がもたらされる点です。今回はそんな相互応援制度について、(株)AOKIホールディングス人事担当の須長さんに聞きました。

株式会社AOKIホールディングス 執行役員 人事担当 須長 健司

PROFILE

株式会社AOKIホールディングス 執行役員 人事担当須長 健司(すなが けんじ)

1992年、(株)AOKI入社。AOKI営業部にて店長、エリアマネジャー、ORIHICA営業部にてゾーンマネジャーを経験後、人事部として従事。その後、2015年に(株)ヴァリック(現・快活フロンティア)に出向し、主に採用・教育業務を担当。2022年から現職。(株)AOKIホールディングス人事部にて人財活性担当として、グループの次世代人財の採用・育成・発掘に取り組んでいる。

長年の課題だった「繁忙期の人手不足」

相互応援が始まった背景には、グループが抱える課題がありました。須長さんはこう説明します。

「AOKIでは新生活需要が高まる2〜3月、快活CLUBでは夏休みの7〜8月が集中的に忙しくなり、人手が不足します。ただ、繁忙期にあわせて社員を増やすと、通常時に余剰がでてしまう。そのジレンマに悩まされてきました」

そんな中で挙がったのが、当時の経営トップによる、こんな提案でした。「それぞれ繁忙期が違うのだから、余裕のある事業の社員が手伝いに行ってはどうか」

こうして2014年、まずはAOKIの社員が、快活CLUBに出向する取り組みがスタートします。「当時はAOKIと快活CLUBの現場社員同士の接点はあまりなかったため、はじめは戸惑う声もありましたが、実際に現場で学びを得て『また行きたい』と希望する社員が増えてきました」と須長さん。その後、2017年頃には快活CLUB社員によるAOKIへの出向も始まり、繁忙期の人手を補い合う制度として定着。現在両社の間では、年間にそれぞれ50人ほどの社員が出向し合っています。

相互応援を可能にするさまざまな仕組み

ただしグループ会社とはいえ、業務内容は大きく異なります。そのギャップは、どう埋めているのでしょうか。

「AOKIから快活CLUBへの出向の場合は、模擬店舗がある研修センターで、1日かけて研修を行います。一方、快活CLUBからAOKIに出向する場合は、AOKIの教育担当が学習会形式で接客や商品知識を教えます。状況に応じて、育成トレーナーによる店舗での実務トレーニングも実施します」(須長さん)

また、人事評価についても工夫しています。AOKIでは出向中に自社で販売実績を上げられない分を手当で補うとともに、出向にチャレンジしたことを加点で評価。一方、快活CLUBでは、出向先での販売実績などをふまえた表彰制度を設けています。

あわせて肝になるのが、両社による綿密なすり合わせです。

「受け入れ側はどの店舗に、どんな人財が、いつ、どのくらい必要なのか。一方、応援に行く側はどんな人が手を挙げていて、どの店舗と最もマッチングするのか。両社の人事部間で細かくすり合わせることで、Win-Winになるよう努めています」

日常では得られない経験と、人との関わり

この制度には、もう一つの得がたい効果があります。実際にこの制度を利用して出向した社員に感想を聞きました。

「同じ接客でも、商品を提案するAOKIと、心地良い空間を提供する快活CLUBでは大きな違いがあると感じました。また、快活CLUBではアルバイト社員が中心となって店舗運営を行っていたり、細やかなマニュアルによってスタッフが空き時間を有効活用していたりと、学びになる点がいろいろありました」(AOKI所属 須永さん・快活CLUBに約1ヶ月間出向)

「みなさんが同じ目標に向かって売り場づくりをしていたのが印象的でした。店長がしっかりコミュニケーションを図って目標を共有し、自ら模範となって行動する姿は、ぜひ見習いたいと思いました。ありがたいことに私自身も『今日、松元さんは?』と常連のお客様から指名いただくことがありました」(快活CLUB所属 松元さん・AOKIとORIHICAに計10日間出向)

出向先で勤務している二人の様子(左から須永さん、松元さん)
出向先で勤務している二人の様子(左から須永さん、松元さん)

多様な「チャレンジ」と「経験」ができる環境

他にも、快活CLUBの清掃意識の高さや、AOKIの接客の丁寧さや所作がとても勉強になった、学んだ点を出向から戻った後に自店に取り入れた、といった声が挙がっています。

「双方に気づきや成長があること、そして事業間の“距離”が近くなることが、相互応援の重要なメリットだと感じています。AOKIグループは多角化経営により、ニーズもサービスの提供シーンも大きく異なる事業があるからこそ、それを生かしてさまざまなチャレンジや経験ができるよう、制度をいっそう充実させていきたいです」(須長さん)

最適な人財配置と現場の成長をあわせて実現する“一挙両得”な相互応援制度。今後も、事業間の距離がさらに縮まり、互いに良い刺激を与え合う関係性がより深まっていくことが期待されます。

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