「“喜び”のイノベーションで、より良い未来を」──。AOKIグループはこのサステナビリティビジョンのもと6つの重要課題(マテリアリティ)を特定し、さまざまな活動を展開しています。本シリーズでは初回として、「業態開発・イノベーション」にフォーカス。事業モデルの変革を通して世の中のニーズに応え、社会課題を解決するというこの目標が、ファッション、エンターテイメント、アニヴェルセル・ブライダルの各事業でどう具現化されているのかを紹介します。
事業変革を通じてサステナビリティに貢献
AOKIグループは創業以来、「社会性の追求」(ビジネスを通じて社会に貢献する)、「公益性の追求」(適正な利益を確保し社会に還元する)、「公共性の追求」(ビジネスの枠を超えて社会のためになる)という3つの経営理念を持ち、各事業を通じてサステナビリティの実現に取り組んできました。
その取り組みをさらに加速するために、2022年にはサステナビリティビジョン「“喜び”のイノベーションで、より良い未来を」を策定し、6つのマテリアリティを特定しました。その一つに掲げたのが「業態開発・イノベーション」です。
「業態開発・イノベーション」は、少子高齢化、ニーズの多様化、気候変動といった社会のさまざまな変化・課題に対し、新たな業態や商品の開発、既存事業の変革を通して応えていく取り組みです。KPI(重要業績評価指標)に「環境配慮型商品の開発・発売件数」を設定すると同時に、サステナブルな取り組みを目的化するのではなく、いかに事業の中に組み込むかを重視しています。
環境への配慮を、商品開発の設計段階から組み込む
環境意識の高まりや、ビジネスカジュアルの浸透など、ファッション分野でも商品に求められる価値は常に変化しています。
そうしたなかで開発を進めているのが、「環境問題の解決に向けて、少しずつ、できることから取り組んでいく」がコンセプトの環境配慮型商品「AOKIエコフレンドリー®」です。例えば、ペットボトルや繊維くずなどを原料としたリサイクル繊維「ECOPET®」(帝人フロンティア株式会社)を使用したシャツなどを展開しています。
また、暑い夏に冷房を抑えたオフィス内で快適に過ごせる「エアクール®シリーズ」の拡大や、同様に冬場のエアコン使用の低減につなげられるウォームビズ用アイテムの提案などにも力を入れています。
こうした取り組みは、単なる環境対応に留まらず、商品設計や素材選定に新たな視点を取り入れるきっかけになっています。これにより、商品価値の向上とサステナビリティの両立へ着実に歩みを進めています。
過ごし方の変化に応える、空間と運営のアップデート
エンターテイメント事業では、社会のニーズや課題に応じた業態開発・イノベーションを、多様な観点から進めています。
例えば複合カフェ「快活CLUB」では、駅前立地で鍵付完全個室を備えた店舗の出店を加速し、「遊ぶ場所」にとどまらない、テレワークや学習といったご利用目的の変化に対応。あわせて、キッチンのない新しい店舗モデルを開発することで、省人化やオペレーションの効率化を図ると同時に、エネルギー使用の低減にもつなげています。
またカラオケの「コート・ダジュール」では、新たなフードメニューやパーティーコースの開発でユーザーニーズへの対応を深化させるとともに、無駄のない仕入れや調理の工夫による食品ロスの削減に取り組んでいます。
このようにエンターテイメント事業では、利用者の利便性や快適さを高める設計などを通じて、多角的にサステナビリティへの寄与を図っています。
多彩な活用で、特別な時間の価値を広げるアニヴェルセル
アニヴェルセル・ブライダル事業では、挙式や披露宴の進行、空間演出など、人生の節目となる時間の価値を高める「記念日プロデュース企業」としての役割を担っています。
近年進めているのが、ニーズの変化や施設の持続的活用の観点から、施設の価値をアップデートする取り組みです。例えば2023年9月に全館リニューアルした「アニヴェルセル 表参道」では、洗練された空間を生かした企業の会議やパーティー、展示会など、ビジネス用途での利用も広がっています。
運営面では、環境に配慮したFSC®認証紙を使ったペーパーアイテムの導入や、パンフレットのデジタル化、フードロス削減、オーガニック食材の活用などを推進中。また、10年以上前から年間で約30トンの廃油を回収・リサイクルし、資源の有効活用につなげています。このように、提供価値の拡張と、環境に配慮したオペレーションを通して、サステナブルな事業運営に取り組んでいます。
<サステナビリティ推進担当メッセージ>
株式会社AOKIホールディングス
サステナビリティ推進室 上田 若菜
事業を進化させ、「地球の“喜び”」を創造したい
AOKIグループが展開するファッション、エンターテイメント、アニヴェルセル・ブライダルの各事業は、どれも「人々の“喜び”」につながるものです。本記事でご紹介した「業態開発・イノベーション」の事例を通じて各事業が変化する社会課題や多様化するお客様のニーズに向き合うだけでなく、事業進化の先にある「地球の“喜び”」の創造に取り組んでいることを知っていただけると嬉しいです。
一見、業態の異なる事業がそれぞれのあり方を磨き、多方面から社会に貢献していくこと。それこそが、私たちらしいサステナビリティの形であり、強みです。これからも「“喜び”のイノベーション」を追求し、ステークホルダーの皆様に「AOKIがあって良かった」と思っていただける企業を目指して日々の取り組みを継続することが、AOKIグループにおける「業態開発・イノベーション」の実践だと考えています。
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