表参道とみなとみらい横浜のアニヴェルセルカフェで、いま話題のスイーツ「ミルフィーユパンケーキ」。サクサク・もちもち・とろとろ、ひと皿に驚きが詰まった新感覚スイーツはどのようにして生まれたのでしょうか。デザート部門責任者の今井さんに話を聞くと、ウェディング事業を展開するアニヴェルセルならではの発想と、商品開発への情熱が見えてきました。

PROFILE
アニヴェルセル株式会社 調理部
今井 裕樹(いまい ゆうき)
2005年にアニヴェルセル入社。数々の店舗立ち上げを経験し、パティシエ長を歴任。現在はアニヴェルセルのデザート部門責任者を務める。ウェディングに加えて、宴会やカフェ向けの商品開発も担当。
グルメアワード受賞!表参道・横浜で愛される「ミルパン」とは?
原宿・表参道・青山エリアに特化した情報誌『Omosan STREET』のグルメアワードで、トレンドグルメ部門の最優秀賞を受賞したスイーツ「ミルフィーユパンケーキ」(通称「ミルパン」)。
もちもちのクレープ生地とカスタードクリームを何層にも重ね、表面をキャラメリゼし、コアントロー(リキュール)のフランベで仕上げる新感覚のスイーツです。キャラメリゼの艶感と、カスタードがとろっとこぼれるビジュアルで、アニヴェルセルカフェの看板メニューとなっています。
「朝の情報番組で紹介されたことをきっかけに、SNSを中心に口コミが広がりました。『友人を連れてもう一度食べに来た』といったリピートのお客様も来店されるなど、売れ行きは想定以上です。20〜30代の女性をはじめ、インバウンドや50代以上のお客様まで、幅広い方々に高い評価をいただいています」(今井さん)
「ミルパン」誕生のきっかけは、結婚式のビュッフェ?!
「ミルパン」誕生のきっかけは、「アニヴェルセルでしか食べられないパンケーキをつくろう」というアイデアからでした。
実はアニヴェルセルでは、以前にもパンケーキのメニュー開発に挑戦したことがありました。しかし、オペレーション面での課題や、試食会での厳しい評価などで、実現には至らず。スタッフ一同「今回は絶対に成功させる」という強い思いで臨みました。
「『アニヴェルセルらしさ』といえば、やはりウェディング。そこで浮かんだのが、結婚式のデザートビュッフェで一番人気のクレームブリュレです。ブリュレのサクサク食感と、とろけるようなカスタードの絶妙なバランスは、アニヴェルセルが25年以上ウェディング事業で追求してきたこだわりで、自信がありました。まずはこの食感をパンケーキに取り入れようと考えたんです」
また香りの面では、クレープ生地にコアントローでフランベをすることで華やかな香りが残る、クレープシュゼットに着目。ウェディングで培った強みがあったからこそ、2つのスイーツを掛け合わせた発想が生まれたのです。
試作50回以上。妥協なき美味しさへのこだわり
方向性が定まってからは、ひたすら試作を繰り返すこと50回以上。一つの突破口になったのが、サクサク生地ともちもち生地の2種類を使い分けることでした。
「結婚式ビュッフェのクレープシュゼットで使っているサクサク食感の生地に、もちもち生地を組み合わせることで、外はサクッと、中はもちっとする食感を両立できました。従来のパンケーキの形にとらわれなかったことが、新感覚スイーツの開発につながったと思います」
また、濃厚なカスタードに感じる“重さ”を改善するため、ウェディング部門のパティシエ長とさらに試食を重ねました。
「相談するうちに、マスカルポーネチーズを加えて後味の軽さを出すアイデアを思いついたんです。さらにカスタードの絞り方も工夫することで、最後まで重く感じず、切り口からクリームがこぼれる見た目のインパクトも表現できました」
社内試食ではさまざまな意見が出たなかで、実際に食べるお客様の目線に近い感覚を大切にする決断をしました。
「経営層からは、『まだ少し重いのでは』という意見もありました。でも、メインターゲット層に近い女性スタッフからは非常に好評だったので、あえて濃厚さを残す設計にしたんです。結果として、多くのお客様に愛される商品になったと感じています」
アニヴェルセルカフェの新たな挑戦
「ミルパン」のこれからについて、今井さんはこんな期待を語ってくれました。
「プチ贅沢したい日や、非日常感を体験したい時に、アニヴェルセルカフェに立ち寄って『ミルパン』を楽しんでいただけたら嬉しいです。お客様の目の前でフランベを披露するなど『食べる体験』そのものを価値に感じていただく演出や、テイクアウト展開も考えています。SNSで『ミルフィーユパンケーキ』と検索した際に、画面が埋め尽くされるくらい広がっていくことを目指しています」
「祝福が生まれる場所」から、日常をほんの少し特別に変える体験を。アニヴェルセルはこれからも、ウェディングで培った強みを生かし、新しい商品や体験づくりに挑戦していきます。
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