AOKIグループは、創業以来のファッション事業に加え、ブライダル事業、カラオケと複合カフェのエンターテイメント事業の3事業を行っています。
異なる事業を多角的に運営することによって、それぞれの「強み」を際立て、互いを補完し合うことによって安定した利益と成長を確保しています。
この経営スタイルを、「事業ポートフォリオ経営」と呼んでいます。ファッション事業以外の売上構成比は、すでに全体の3分の1以上を占めるまでに成長しています。


事業ポートフォリオ経営の最大のメリットは、創業事業であるファッション事業が培ってきたノウハウを多角化事業において応用できる点です。そのノウハウの筆頭が「チェーンストア理論」です。
商品仕入れの集約化、店舗開発の最適化、販売促進の合理化、情報システムの一元化など、収益モデルとなる店舗のチェーン化を通して大きな成長を確保する「チェーンストア理論」をAOKIでは半世紀にわたって確立してきました。
ファッション以外の多角化事業でも、この「チェーンストア理論」が成長の源泉となっています。綿密な投資回収スケジュールが組める点、事業撤退の判断基準が明確になる点、不振店舗の課題の洗い出しが出来る点など、この確立されたノウハウを共有することで生み出されるメリットは計り知れません。
さらに最も重要な経営資源である人財の採用・育成においても、事業ポートフォリオ経営は効果を発揮しています。多様な事業を展開するAOKIグループ各社が共同で採用活動を行うことによって、優秀な人材を確保する機会が増えます。
また、グループ全体で柔軟な人事異動を行い、適材適所を追求。さらに、ブランド価値を確立するために最も重要な「徹底した人財教育体系」のノウハウをAOKIから継承し、「お客様に感動を与える」接客をすべての事業で実現できることも大きなメリットです。

AOKIグループの業績の柱は、高水準の営業利益率と潤沢なキャッシュ、安定した成長性を保っているファッション事業です。
ただし、「大量仕入れ・大量販売」によって適正価格を実現しているファッション事業では、在庫回転率などの資産効率性が低くなります。この点を補うのが、在庫を持たずに、高水準の資産効率性を持つ多角化事業です。
さらに、ブライダルやエンターテイメントに必要な設備投資の資金は、ファッション事業が生み出すキャッシュフローがフォローします。財務特性が互いに異なる事業の組み合わせだからこそ、安定した経営を実現化しています。